アラス.ドット.コラム

 そのころわたしは、オランダ・アムステルダム、フランスボルドー・マルセイユのクラブ育成環境を見つめていました。まだまだサッカーがなんなのかもわからずに本場のクラブを観ても、ずうっと遠い異国のサッカー不毛国のコーチとして、まさに劣等感のかたまりでしたし、日本サッカーの将来への確信なんてなにも持てませんでしたが、子どもたちが生まれつき好きなことから、どの国の子どもたちもおんなじなんだなぁ、とずいぶん愉快に感じたものでした。
 帰国してまもなく、地元横浜のサッカー育成現場でコーチとして生計をたてる機会にめぐまれ、日々その景色に満足していた矢先のことでした。アルゼンチンの競合クラブU-12との対戦機会がおとずれました。
 わたしはそのひとつの試合で、サッカー選手育成環境づくりへの感性が180度展開するくらい、ものすごいショックを受けたことを忘れることはないでしょう。そして、今のアラスの環境づくりへのきっかけとなったのです。
 その後、スペインサッカー協会にて育成環境を学ぶことになるのですが、心が動くきっかけはみあたりませんでした。
 個人の運動神経の思うままに自分のサッカーをする・・・その個性を基本としチームとして闘う、ということに目覚めるにいたったのでした。

2018-3-29

アラス.コラム vol.41

alas KIRIN Farewell Cup 2018.】リザルト
優勝 アラスサッカーセンター コロンビア代表
MVP 時枝佑太郎


【卒業生送別イベント大会 alas KIRIN Farewell Cup 2018.】が緑山スクールで盛大に行われました。みんなでイベントの準備から大会では応援、スーパープレーなど大いに盛り上がりました。みなんとの手作りイベント、とても良き思いでとなりましたね(笑)。選手のみんなととても楽しかったですよ。

みんな、ナイスプレーをありがとう!

LinkIconalas_KIRIN_Ferewell Cup2018リザルト

保護者のみなさま多くの応援ありがとうございました。
そして、6年生のみんな、保護者の皆様、小学校ご卒業式おめでとうございます。
いよいよ中学生ですね。逞しくなってきたみんなの春からの活躍を期待しています!
小学校卒業おめでとう! 

2018-3-22

アラス.コラム vol.40

アラストレーニングセンターU-12では、「ボールも人も美しく動く攻撃サッカー」を目指し、そのために必要な「タイミンぐよく伝え合う心(コミュニケーション)」を最も大切に選手を育成しています。アラスの考え方にご興味のある方は是非ご覧ください。

LinkIconアラスリスペクトミーティング

2018-3-20

アラス.コラム vol.39

LinkIconビデオクリニックテーマ
月木スペトレU-12コースにて、映像を観ながら選手たちがテーマを考察し意見を出し合いました。
最初のタッチで相手を外す、足元に止めて相手を食いつかせてから外す。
両者とも次のプレーへの判断があるということです。判断のない「止める」は単なる「ボールストップとなってしまい、これはくせにしてはなかなか直すことがむつかしく注意したいところです。

次のプレーへの判断+α・・・

①対戦相手②プレーするエリア③ゲームの時間帯④点差⑤ピッチコンディション

などで選択するプレーの判断自体にも違いが出てくるコトといったコトがわかりましたね。また、コントロールとはボールのみならず、相手をも支配するという狙いがありました。みんなよく考えよくしゃべれました。
このコースでは気温低い雨などの天候機会を利用し、自分のサッカーを成長させる機会を作っています。自分の頭で考えることができる選手育成を目指します。

2018-3-15

アラス.コラム vol.38

U-11vsU-12強化白黒ゲーム②(7v7)リザルト

 

左1)アラスOB桐コーチ 右2)アラスOB蛭田コーチと記念撮影をするアラストレーニングセンターU-12の選手たち。

MVP 井原6・多田5/MIP 時枝6・坂路5・鈴木4

第二試合(20分-5分-20分)3月15日(木)
アラストレセンU-11(神奈川) vs アラストレセンU-12(神奈川)
(前半3-6)
(後半3-3)
  6-9
得点
アラストレセンU-11
多田4 佐々木1 柳瀬1
アラストレセンU-12
井原4 瀬尾3 西澤1 宮崎1

フィジカルテスト②

3-7
①金子6②多田5③時枝6④西澤6⑤千葉5・中村5
1-4
①多田5②宮崎6③金子6④西澤6⑤矢嶋5


アラストレーニングセンターU-12強化TRM第6節-①
U-11vsU-12強化白黒ゲーム(7v7)リザルト
MVP 宮崎6

第一試合(20分-5分-20分)3月12日(月)
アラストレセンU-11(神奈川) vs アラストレセンU-12(神奈川)
(前半0-2)
(後半1-4)
  1-6
得点
アラストレセンU-11
片瀬1
アラストレセンU-12
宮崎5
西澤1

フィジカルテスト①

3-7

2018-2-27

アラス.コラム vol.37

対  戦:バディーSC U-11JFCフトゥーロU-11
日  程:2月25日(日)

時  間:17:00~21:00 
招集選手:セレクト選手
場  所:「深堀中央公園スポーツ広場」

昨日は遅くまで応援ならびにご引率ありがとうございました。
下記にリザルトを貼っておきます。ご覧ください。
選手たちはタフな相手に対し果敢に課題にトライしてくれました。内容もともなった素晴らしいゲームが展開されました。みんな自チームの活動があった中よく頑張りましたね。
ご参加いただいたバディーSCならびにJFCフトゥーロの選手、関係者の方々ご協力ありがとうございました。来年も企画運営にトライしてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

LinkIconスーパーリーグリザリト
LinkIconスーパーリーグ要項
LinkIconスーパーリーグメンバー
LinkIconスーパーリーグポジション
LinkIcon取組んできた2018強化ゲーム課題  

2017-12-25

アラス.コラム vol.34

岡本亨也選手 FC岐阜契約おめでとう!背番号は1に決定!!


左2)アラスOB、GKコーチの日本大学、岡本 亨也選手

岡本亨也選手 アラス壮行会。


左1)アラスOB、GKコーチの日本大学、岡本 亨也選手 左2)アラスOB、臨時コーチの日大藤沢、桐 蒼太選手(2017高校サッカーインターハイ全国準優勝)と記念撮影をするアラストレーニングセンターU-12の選手たち。

横浜国際Pサッカー教室→アラスサッカーセンター緑山スクール卒業、横浜トレセンU-12そして現アラスGKコーチとしてかわいがってきた岡本亨也選手がアラス初のJリーガーとなりました。FC東京むさしU-15、川崎フロンターレU-18とエリート街道を努力してきた成果を今後も発揮して欲しいモノです。
1月よりチームに合流する予定のためアラスコーチとしては12月いっぱいとなります。
皆様応援宜しくお願い申し上げます。
上を目指してがんばれミッチー!
アラスみんなで応援しています。

アラス在籍生のみんなは、素晴らしい先輩たちに恵まれアラスサッカーファミリーとして

①自分のサッカーへの誠実さ・感謝
②他人のサッカーへの尊重(リスペクト)
③常に上を見据える謙虚さ

を再確認することができた記念すべき先輩の門出を祝福する素晴らしい壮行会となりました。

 
ミッチーはここからがいよいよプロサッカー選手としてのスタートラインですね。
厳しい勝負の世界で結果を残すコトがこれからの仕事。全力でぶつかり、そしてまた羽(翼)をやすめにアラスに戻ってきてくれたら嬉しいです。神奈川のゲームはみんなで応援にいくぜぃ!ここまでアラスのみんなのためにありがとう!
岐阜で頑張れー。いつでもおいでよねー!

2017-12-23

アラス.コラム vol.33

2017アラストレセン冬の陣

時の栖カップ御殿場ジュニア大会(8v8)強化合宿大会リザルト  準優勝
大会一日目 予選リーグ MVP 高下 達也

第一試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 開三小SC(東京都)
(前半3-0)
(後半3-0)
  6-0
第二試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs FCきみつ(千葉県)
(前半4-1)
(後半0-0)
  4-1
第三試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs レストFC B(埼玉県)
(前半2-1)
(後半3-0)
  5-1

大会二日目 1位リーグ MVP 片瀬 啓介

第一試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 三重sss(三重県)
(前半2-0)
(後半2-0)
  4-0
第二試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs FC杉野(東京都)
(前半0-0)
(後半0-0)
  0-0
第三試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 五本木FC(東京都)
(前半1-1)
(後半0-0)
  1-1

 総評

大会初日予選リーグ。嵐のような寒気が吹き荒れる中、素晴らしい攻撃を魅せたアラストレーニングセンターU-12。
「個人としてもチームとしても観ていて楽しい、そして美しい攻撃サッカー」。
ゴールシーンも完全に相手DFを崩すカタチからのフャインゴールの数々。特に高下(5年)のループシュートは、完璧に崩したあとGKとの駆け引きが美しいゴールとなり、大会初日MVPとなりました。
①アラスの目指す「個人としてもチームとしても観ていて楽しい、そして美しい攻撃サッカー」は、小さい頃からアラス式カンテラで育成してきたからこそ表現できる。
②「6年生卒業を迎えるこの時期は、もうひと伸びする大切な時期である。5年生は選手としての方向性を確認できる時期である」
という2点を再確認できました。

FC杉野

1位リーグ第二試合。素晴らしい対戦相手との第2戦目を迎えました。
拮抗するゲームが予想される中、前半は抑えたメンバーでしのぎ、後半勝負の戦略をたてていました。なんとか前半を0-0でゲームプラン通りに抑え、後半に送り出します。
ハーフタイムに
「必ず決定的なチャンスが3.4回は来る。それが決まらなかった後に選手たちがゲームを作ることができたら勝機はある。」といった指示とともに選手たちを送り出しました。
予想通り決定機がアラスにおとずれます。誰もいないゴールにあとは決めるだけ。トップスピードで放ったシュートはポストの右に外れます。その瞬間選手たちは声を掛け合いゲームの流れはアラスの時間帯。センターサークル付近からのロングシュートはGKの頭上を越えて無人のゴールの前で大きくワンバウンド。落下の先はゴールバーのわずか上を越えます。このようなチャンスの後にはピンチの時間帯。相手も決めなくてはいけないシュートをアラスGKがナイスセーブ。また、完全にやられたと思ったシュートは相手のキックミスで外れます。個人のチカラ関係ではアラスを圧倒していたFC杉野。お互い決めるべきシュートをGKのファインセーブまた、シュートミスなどで決まらないといったゲーム展開に、観客も目の離せないスリリングな好ゲームとなりました。

「決めるべきシュートを決める」と言葉でいうのは簡単ですが・・・

「トップスピードで決める。走り切ったあとに決めるべきシュートを決める」
ことがフィニッシュであり
「狙いを持たずに打つキックは単なるシュートでありフィニッシュではない。」
このあたりが具体的な課題となりました。
試合は0-0でタイムアップ。
FC杉野の選手達は、試合終了のホイッスルとともに肩をがっくりと落とし悔しがっていたのですが、挨拶に向かいながら
自分達で、「課題が見つかったいいゲームだったよな。よし次もがんばるぞ!」
と気持ちを切り替えて話している姿に、育成年代としての自立を感じました。ジュニアユースにあがる選手たち。これからさらに強くなるなと感じました。6年生(ひとり5年生)のFC杉野に対し、怪我人続出といったコトもあり半分以上5年生で闘ったアラスの選手たちは、勇猛果敢にトライし頑張りぬくことができました。

サマリーまとめ オフザピッチ賞 MVP 井原 泰耀/時枝 佑太郎 プライドカード宿泊参加者全員

①ストロングポイントを伸ばす事は大切な事ですが、ゲームで自分の好きなプレーだけをしていてはチームスポーツの中で、試合に出る機会も限られてしまいます。
結果自分のストロングで勝負する機会は減り、それをゲームで伸ばす事は難しくなっていってしまいます。つまり自分のストロングも伸び悩むといった負のサイクルに入ります。
これからジュニアユースに上がる6年生は特にこのことを真剣に考えなくてはなりません。伸び悩んでいる課題が見つかった、もしくは気づいていて克服できていない、と感じている選手は
「自ら何かを変えなくてはこれから先も変われない」
といったことに取り組む残り3ヶ月半にしましょう。U-12世代でできなければその先も難しいとアラスでは考えています。実際にそういったのべ数千人の教え子たちを観てまいりました。プロもしくは第一線で活躍できている選手たちは、U-12世代に自ら取り組んでいた選手たちのみと記憶しています。

②準優勝 参加チーム16チーム
今回テーマであった
「ピッチ」
「オフザピッチ」両翼でサッカー・スポーツを楽しむ事ができました。
生活面での規律正しい生活とともに、ピッチでのアラスサッカー。みんなよく頑張りました。
今回も遠くまでご引率、そして暖かい応援とサポートとご協力いただきました保護者の方々、ご家族のみなさまありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。

最後に社会人5年目の前嶋たかとしコーチ。二日間フルスタッフ参加ありがとう。そして海外勤務おめでとう。小学校4年生からの教え子で、アラス10周年のうち6年間を共に過ごしたたかとしとの合宿大会はとても楽しく、まっちゃんコーチは幸せものだなぁ・・・とつくづく感じた二日間でした。
本当にありがとう。

フォトギャラリーにご協力いただいているKさん。いつもありがとうございます。高下のループシュートの瞬間をはじめ、素晴らしいお写真がいっぱいでどれも掲載したいモノばかりでした。
ありがとうございます。
 

アラストレーニングセンター 松本

2017-12-4

アラス.コラム vol.32

2017アラストレセンリスタート

「時の栖カップ御殿場ジュニア大会(8v8)育成合宿大会」リザルト

大会一日目 予選リーグ
第一試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 慶應サッカースクールA(東京)
(前半7-0)
(後半10-0)
  17-0
第二試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs FC時の栖(静岡)
(前半7-0)
(後半11-0)
  18-0
第三試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 瀬戸FC(愛知)
(前半1-1)
(後半2-0)
  3-1


 
大会二日目 1位決勝リーグ
第一試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 南姫FC JERBOA(岐阜)
(前半3-0)
(後半2-0)
  5-0
第二試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 瀬戸FC(愛知)
(前半2-0)
(後半2-0)
  4-0
第三試合
アラストレセンU-12(神奈川) vs 南舞岡SC(神奈川)
(前半0-1)
(後半1-1)
  1-2

大会優勝
アラストレーニングセンターU-12
大会MVP
篠川洋揮


「総評」

思えば昨年冬季合宿大会からのリスタート&トライ。今期からトレセンコースを強化クラスと位置づけ、厳しい環境づくりにトライしてまいりました。もともとアラスの伝統として6年生だけでなく、先輩たちが中心となり後輩たちを先輩たちが引っ張るといった育成環境を作ってまいりました。(トップトップの選手だけを引き上げるというよりは、特別ではない選手たちを逞しく育成していくのが私の指導信条であり得意とするところでもあります。横浜トレセン時代から今も何も変わらず選手たちと関わってまいりました。)
そういった意味において私、つまりアラスを信じてついてきてくれた今期の選手たちの成長ぶりには驚かされました。
イージーなミスを許さないゲームでのコミュニケーション。トライのあるミスを賞賛するチャレンジサッカー。組織は個人を生かす為にあり、けして個人をカバーするものではない。
どんな相手だとしても、初戦17得点無失点の次のゲームにおいて18得点無失点という経験は長い指導生活で経験したことがありません。また、最終ゲームではラフなボールを放り込んでくる相手に対して、相手のサッカーに合わせるコトなく、コレクティブに奪ったボールをダイレクトパスでつなぎ、オーバーラップ、1-2からのサードマンズパスから何度も崩し、個人のチカラで勝負を仕掛けるサッカースタイル、ゲーム展開は、まさにアラスの目指すサッカーといった素晴らしい内容でした。不運なPKを与え後半0-2となった時点で次の1点がアラスに入れば勝てると感じました。最後まで監督としてゲームを操作することなく、ターンオーバー制を貫いて結果優勝を勝ち取ったのは、まさに選手たちの底力であったと思っています。
アラストレセンリスタート年度にアラスを信じて選手達をサポートし続けて頂いた保護者の方々、そして努力し続けた選手たち、今回来れなかった選手たちも含めた個々の成長、結果チームとしての優勝、全てに感謝したいと心から感じています。私のつたない20年の育成プロコーチとしての指導に「深さと厚み」をいただきました。本当に心より御礼申し上げます。
最後に、6試合ひとりで審判をしてくれたアラストレセン元ゲームキャプテンけいすけコーチありがとう。お疲れさまでした。
12月の強化合宿大会は全員に強化トレセンのレターが届きます。日程の都合のつく選手で挑みたいと思います。そして、来年2月には第1回キリンビバレッジスーパーリーグ(仮称)「横浜FマリノスプライマリーU-11、バディSCU-11、JFCフトゥーロU-11、アラストレセンU-12参加予定」開催の準備を進めます。
保護者の皆様、今後ともご指導ご鞭撻の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。

アラストレーニングセンター 松本

 

2017-9-4

アラス.コラム vol.31

ワールドカップ6大会連続出場の意義

 日本代表が様々な難しい状況をはねのけ宿敵オーストラリアをホームで撃破し、6大会連続のワールドカップ出場を決めた。これは、とても喜ばしい結果であることはいうまでもない。

 

 しかしながら突破する事が目的ではない。本戦でベスト16突破するためには6大会連続出場の意義をもう一度捉え直す必要がある。

 この世界記録でもある6大会連続出場は、「国民=サポーター」が継続してワールドカップ出場しているといった経験を積んでこれた20年であり、また厳しい目を持ったメディアの成長がどの国においてもサッカーの発展には不可欠なものである。

 そして世界基準のサッカーに必要なファクターはフィジカルと戦術、つまり頭のスピード。加えて長けているとされるテクニックはフィジカルとスピードの中で発揮する事。

その基礎はまさにU12世代で獲得しておかなくてはならない命題と捉えている。

 これらは日本サッカーの歴史であり財産であると・・・そしてまた、その財産を積み重ねて行くことが出来るという事の意義を感じ取ることが出来たワールドカップアジア予選であった。

2016-4-3 リライト

アラス.コラム vol.29.30

基本×個性=ストロングポイント

「基本」×「個性」=「ストロングポイント」
基本を大切に。その上に個性を乗せストロングポイントとしてサッカーを楽しむ。両者をタイミングよく磨く。アラス指導理念の礎となっています。

もともとコツコツタイプの私ではあったのですが、いつもすぐになんとなく途中まではできてしまいスピードがあったせいかなかなか基本をつきつめるようなタイプではありませんでした。
そこにはある理由がありました。

 

基礎の大切さ

今は亡き私たち大学サッカー部の部長先生は日本サッカー協会の指導者ライセンス制度を築いたサッカー界の恩師。当時日本サッカー協会理事兼技術委員長を務めていらっしゃいました。大学現役時代ははじめは恐れおおく自分から話しかけることすらできなかったくらい存在の大きな方でした。

その先生からトップに行けばいくほど「基礎が重要である」ということを学びました。そして卒業間際に「世界を見てサッカーをしなさい。」とお言葉をいただきました。

当時チームに入りたての私には、先生のおっしゃる事の意味やありがたみすら理解できていませんでした。私は高校生年代では横浜市優勝、神奈川県ベスト8程度のチームから関東大学サッカー1部の大学を目指し、無謀にも日本一の大学サッカー部に入部しました。まったくの井の中の蛙だったわけです。

その当時はまだプロサッカーリーグは無く、大学サッカー界には当時の日本を代表するような選手がゴロゴロいました。サッカー日本代表のキャプテンは一つ先輩キャプテン(現順天堂大学堀池監督)が務めていました。卒業して5年後にJリーグが発足し、日本リーグで現役を続けたみんなはJリーガーとなりました。今では鹿島アントラーズの石井監督は大学同期のキャプテン、ガンバ大阪の長谷川監督はとなりの筑波大学キャプテンでした。そんな世代です。

ある決意

「サッカーで生計をたてる」と覚悟を決めて大学に進学した私は、先生のご尽力もあり日本リーグ2部の現役選手としての内定をいただきました。

しかしながら大学サッカー4年間で選手として苦しんだ私は

「小学校時代に良い環境で過ごした選手たちには大人になってからではなかなか追いつけない」と身を持って学んでいたのでした。

悩みに悩んだ末、地元地域のサッカー育成環境を整備するコトを夢見て現役を退いてからではなく、

早い時期からサッカー育成プロ指導者を目指す道を選択しました。

 そこから私は様々な試行錯誤を繰り返します。

浦和スポーツクラブ、クーバーコーチング、オランダアヤックス、フランスボルドー/マルセイユ、スペインレアルマドリッド/スペインサッカー協会内部研修などなど・・・、そして15年後、私のつたない育成指導者経験のなかで

地元横浜サッカー協会育成部横浜トレセンU_12の仕事をする機会に恵まれました。

そして約10年間マリノスにて月一回の育成部会、トレーニング、メインコーチとして年間60試合もの招待大会、3度に渡る韓国遠征(日中韓親善大会)日本監督…と若き才能溢れる選手たちと真剣なサッカー育成環境を過ごしました。
そんなある時招待試合で

アルゼンチン・ボカジュニアーズU_12と対戦

する機会がありました。あのマラドーナやリケルメを輩出したトヨタカップ常連の南米名門クラブです。
 

ここである分岐点を迎えるコトになります。

未知との遭遇

これまで取り組んできたサッカー育成環境づくりへの考え方が完全に覆されました。

大敗していうのもなんとも情けない話なのですが「記念すべきゲーム」となりました。スコアこそ0_2ですが、相手キックオフから3分間ボールに触らして貰えることなくスーパーゴールを決められてしまいます。その後もボール際での攻防、ボールのない場所での視野の駆け引き、また審判の目を欺くような技術などなど…。まったく歯が立ちませんでした。負けたくせに喜びの鳥肌がおさまらない

なんとも奇妙なゲームとなったのです。

私の今のサッカー育成環境づくりはこの試合終了のホイッスルから始まっていました。ゲームのビデオを100回以上観たのを覚えています。ただ、何度見てもベンチで闘ったあの感覚は二度と味わうコトはありませんでした。

詳しい内容はアラス.コラム vol.03 「少年サッカー世界基準ゲーム」をご覧ください。

 

「何故こんなコトが小学生で出来るのか。」

寝ても覚めてもさらに考え続けました。地球の裏側では確実に存在しているのです。ボールを止める、蹴る、運ぶ、状況を観る、駆け引きを楽しむ。日本でもできるはずだと考えました。

まだまだ10年

 
サッカー育成指導者生活20年。アラス独立10年。私は様々なサッカースクールやトレセン活動など、たくさんの選手たち、そして指導者を見てきました。サッカーに正解はありません。むしろ近代サッカーは年々刻々と進化し続けています。何がサッカーに必要な指導なのかという探究に終わりなどないのです。

スピードとパワーの中で自分の得意なプレーを発揮できる選手育成。けして早熟な小学生ではなくても、今でも将来でも通用する選手を育成する指導環境。
そしてはじめての子でもだれでもサッカーを楽しめるサッカーセンター。

これからも現役。

 
自分の感性を信じ、選手たちを師と捉えサッカーを楽しもうと思います。

2013-12-20

アラス.コラム vol.28

ロンドン『ウエンブリー』出張レポート

行ってきました! サッカーの聖地『ウエンブリースタジアム』

・①2014ブラジルW杯ヨーロッパ予選グループH 第7節
 イングランドvsモルドバ 4-0


・②ダノンネーションズカップ2013(U-12世界大会)順位決定戦
 日本代表世界3位。MVP日本代表。フェアプレー賞日本代表。

・③ロンドンサッカースク-ル訪問

 


 これは夢の中?・・・と思わされるフットボールの世界を体感してきました

 W杯ヨーロッパ予選混戦のH組。最も厳しいとされるヨーロッパ予選の絶対に落とせないホームゲーム。150周年を迎えたイングランドはゲーム前、まるで映画ラストのシーンのような幻想的なクラシック音楽と映像で過去から現代の代表を表現します。間髪入れずにFIFAアンセムから選手入場、国歌斉唱。

言葉を失いました。

ウエンブリーでのFIFAアンセム。心を打たれました。MVPはスティブン・ジェラード。攻撃はウイルシャー、守備ではアシュリーコールの出来が特に素晴らしかった。
この日のゲームは4-0でイングランドの圧勝。これでモンテネグロを振り切り一気に首位に浮上。

 ダノンネーションズカップ2013

 子供たちの世界大会では、代表ユニフォームをまとった世界32か国の選手たちが、ハーフコート9v9で闘います。ドイツ、イングランド、アメリカなどは強いフィジカルに早いカウンターのサッカー。体格・スピードともに迫力は中学2年生くらい。スペインは緻密なサポートの質で美しいトライアングルとダイヤモンドを形成。ブラジルは4-4-2を思わせるしっかりとした2-4-2から個人技で勝負します。

各国A代表そのもののサッカーです。

 サッカーの上手な国とは

 そんな中、スピードとパワーのみならず相手の逆をとるサッカーの技術、そしてゲームを読むチカラが高い国がベスト3に残りました。この年代では間違いなく日本サッカーは世界トップクラスなのです。

ゲーム分析は14時から18時まで続きます。確実に現時点での世界基準をつかみました。
決勝戦ブラジルvsフランス。

 スピードとパワーがさらに上がります。攻守にわたり日本A代表に足りないモノがはっきりと見えてきます。   

攻守にわたりゴール前・・・やはり小さい年代からゴール前の攻防の迫力が違います。

結果は 0-0。 PKでフランスが世界一に。
アイルランドを2-0で破り見事世界3位を決めた日本代表(横浜FマリノスプライマリーU-12)はフェアプレー賞を受賞。さらに大会MVPも日本代表の選手が受賞!

 この日の観戦シートはなんとロイヤルボックス。スペインサッカー協会との仕事でデル・ボスケさんとワインを飲みながら観戦して以来です。

偶然にもサッカーの神様?がくださったロイヤルボックス。。。美味しい食事を楽しみながら世界のサッカー観戦。さすがにこういった場所は今回で最後かなぁ・・・。
 

 サッカー発祥の地、THE FA イングランドサッカー協会150周年

 1964年東京オリンピック後日本リーグが発足し20数年、1993年にJリーグ発足して今年で20周年の日本サッカー界。イングランドから約100年もの開きがあります。日本サッカーを突き詰めるにはまだまだ時間をかけていいのだと、いやかけなくては本質は掴めないと思わされました。


1966年W杯イングランド大会決勝のクロスバー。イングランドで開催されたFIFAワールドカップ第8回大会決勝、イングランド代表が延長戦の末4-2で西ドイツ代表を破った決勝戦。90分で勝負がつかず2-2で迎えた延長戦、イングランドのハーストのシュートはクロスバーに当たり真下に落下。ゴールラインを割ってはいないように見えるが・・・という今も語り継がれる有名な疑惑のゴールがあった試合。ゴードン・バンクス、ボビー・ムーア、ボビー・チャールトンらを擁した地元イングランドが聖地ウェンブリーでワールドカップ初優勝。そのクロスバーがスタジアム歴史博物館に展示されていたのには驚きました。

 知識としてはあったものの突き付けられたA代表歴史の「深さ」と、U-12世界大会で活躍している選手・関係者を観ることができた「嬉しさ」の両方を同時に体感した聖地『ウエンブリースタジアム』。

まるで夢の中にいるかのようでした。

 成田空港で知った2度目の2020年東京オリンピック開催

 トヨタカップ、サッカー天皇杯、サッカー高校選手権とまさに日本サッカーの舞台である聖地『国立競技場』が生まれ変わり、新たな日本サッカーの歴史がぐっと前に動きだすのだな・・・と感じています。

 そしてロンドンでの経験を「アラスで生かす事」がもちろん私のタスク(使命)です

 

2012-12-30

アラス.コラム vol.27

箱根ひょいっと・・・ひとり駅伝


 序章 

 長い距離を走るのもコラムを書くのも久しぶりな私(笑)・・・。
今回は2012年年末、65キロメートルを綴ったコラムです。
どうぞお楽しみください。
 
 さてここ10年、年末といえば横浜トレセンでのマリノスカップ参加やナショナルトレセンなど、集中した緊張感の中で瞬く間に過ごした年末ばかり。今年はというと、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、3月いっぱいにて地域サッカー協会のお仕事を退任し、アラスに集中すべくさまざまな取り組みをしてまいりました。指導者としての個人的なテーマは「シンプル」。お陰様で緑山スクールも内容の伴った5周年を無事迎えることができました。この年末は特にみなさまへの感謝の気持ちでいっぱい思い出いっぱいの2012年となりました。スクール生のみんなは・・・、チームに入っていなくても、もしくは自分のチームから飛び出してきても、コーチたちといっしょに毎月のテーマに向かって努力してくれる・・・。ほんとに頭が下がります。
(みんないつもありがとう!来年もよろしくねー。)
 

 第一章 23日計画 24日出発

 さて、自宅が箱根駅伝花の2区、戸塚中継所の手前にある「権太坂」ということもあり、毎年2日3日は東海道(国道1号)で母校の旗をふりながら応援するのが年中行事。いつしかこれを15年くりかえしてきました。幼稚園生だった息子も大学生となり応援する学校も2校に増えました。来年の予定は3校に(?)なっている・・・かなぁ(笑)。この冬休み予定していた伊豆でのアラスU-12合宿大会が人数の関係で参加中止となったこともあり、23日の夜急に「箱根まで走ろう」と思い立ちました。
 
 もともと26日に御殿場高原・時の栖に泊まる予定がありました。そこでクリスマスイブの24日出発、二泊三日で箱根湯本を目指す計画にしました。全行程約60キロ、ひとりで3日に分けて走るためには何処に宿泊するのかがポイントです。計画は一日目保土ヶ谷→藤沢17キロ(藤沢宿)、二日目藤沢→大磯18キロ(昼休み)、大磯→鴨宮12キロ(鴨宮宿)合計30キロ、三日目、鴨宮→箱根湯本13キロ。つまり、初日で調整し、二日目に長い距離を走破し、三日目は無理しない距離を残す計画でした。
 とはいえ、走る準備をしていたわけでもありません。朝一番早起きをして、車で緑山にランニングシューズを取りに行き、横浜での用事を済ませ、いつもの桜木町アディダスショップにてランニングバッグやらグッズを揃え、横須賀での大事な用事を終わらせてから自宅についたのが午後3時。今思うとここまでがなりタイトな計画でした。

 第二章 一日目 午後4時出発 保土ヶ谷→藤沢17キロ

 夕方の出発ということで、背中のバッグに小さなライトをつけました。走り始めてまず気づいたのは「排気ガスくさいなぁ・・・アスファルトがデコボコだなぁ・・・」。普段、最高の環境にいる私にはとても走りにくくやっかいな路面です。恵まれた環境でサッカーできているということにあらためて感謝する気持ちが湧いてきます。
 そして花の2区と呼ばれる権太坂から戸塚中継所、その先原宿あたりまでずうっと緩やかな上り。実力のある選手が周りの選手たちをごぼう抜きするにはもってこい、の花の・・といわれる所以がようやく理解できました。
そして無事、藤沢にチェックイン。初日の調整的なランニングはどうやらうまくいきました。
 

 第三章 二日目 藤沢→鴨宮 30キロ 

  

 起床は毎朝6時30分。風呂に入り朝食を済ませ9時出発です。体調も問題なし。今回は「怪我をしないこと」「やりきること」が目標です。予め必要な地図をプリントしていたのですが藤沢駅の周りは複雑で苦労しました。ようやく予定の湘南新道30号に出れました。そこから湘南海岸沿いの国道134号まで抜けていきます。この134号(ワン・スリー・フォー)は最高でした。

 

というのも道の起伏が全くなく、しかも走りやすい歩道がずーと続いていたのです。いつしか予定よりも早いペースであっというまに辻堂、茅ヶ崎、平塚を抜け大磯に入りました。
もちろんサザンを聴きながら・・・♪
 
ここで昼食をとったのですがこれが失敗でした。快調に飛ばしてそのままエネルゲンの補給程度であと12キロ鴨宮まで行くべきでした。

 この店構えにやられました。身体が自然に引き返していました。大磯は鎌倉をコンパクトにしたような城下町風な情緒あふれるところでした。今回は何かを感じることも目的のひとつ。このお蕎麦屋さんはまた是非とも伺いたい理想のお店でした。そば粉は気仙沼工房の小さな機械でゆっくりと引いています。お店のおばあちゃんとおかみさんもとても親切で温かい昼休憩をとることができました。
 しかしー。ところがー。身体がー。うまく動かなくなりました(汗)。

 きれいなすな浜(正確にはじゃりですが・・・)を散歩してようやく再スタート。この時間くらいから強い向かい風、西風が吹いてきます。12キロの道のりは足首、膝、股関節などの痛みとの闘いでした。約2時間かけて二宮、国府津を超えて鴨宮までなんとか12キロ、二日目は計30キロ走りきりました。ここまで47キロ。

 

 第四章 二日目夜 身体のケアは万全

   

 鴨宮のホテルでかるくシャワーを浴び洗濯を済ませ乾燥機にかけるといそいそと出かけました。え?休まないの・・・。いやいや歩いて10分くらいのところに温浴施設があったのです。というわけで温泉・サウナ・水風呂にてアイスマッサージ(交代浴)が可能なところを見つけました。計画してたの?と言われると耳が痛いのですが、あらかた私は基本的についている。いやそう思い込んでいるといった方が正しいかもしれませんね(笑)。
 

 第五章 三日目 最終日 箱根湯本 5区山の神

 この日は少し遅めの7時起床。温泉で身体を温め朝食を済ませ9時出発です。足の具合は大丈夫。ストレッチを済ませあらかじめ用意しておいたキネシオテープで痛みの出そうな箇所をケアしていざ出発。まずはウォーキングからスタートし5分後に走り始めます。まったく問題なし。そうなんです、水風呂によるアイスマッサージ(交代浴)は本当に回復するのです。これをはじめてかれこれ10年くらいになりますが、体力を維持する秘訣かもしれませんね。
 小田原城を過ぎ箱根口あたりに差し掛かりました。平地はこのあたりで終わりです。湯本まであと5キロ・・・といった付近から緩やかな山登りが始まります。

ここで自分にある変化が起こります。

今までは、「体力を維持して走りきろう」、「痛みの出ないようにケガしないように」と抑えたメンタルが身体を支配していました。

 第六章 未知との遭遇

 そこは、箱根新道の入口で一般道はほとんど歩道の無いけっこうな登りの50M。山道を歩いて迂回するか車のスピードくらい出して登るか選択を強いられました。身体は自然とアクセルを踏んでいました。するとどうでしょう。今まで痛みを感じていた部分、疲労を感じていた筋肉、苦しいと感じていたメンタルが一瞬にして消え「自分のフォームでの走り」が蘇りました。

 「えっ、苦しくない、痛くない。」「よし、予定変更、湯本からもまだ登るぞ!」
未知との遭遇が起こりました。60キロ走ったあとの山登り。ゴールは芦ノ湖。未知との遭遇の扉が開きました。その50Mから5キロ登り湯本駅前を通過・・・、そこからまさに本格的な山登りがスタートしました。
 
 いままでの景色が頭をよぎります。ここまで来れたからこそこの山を登る価値がある。そう自然に思えました。箱根口から登ること45分8キロ、まだまだ行けそうです。60分。一番大きな有名なヘアピンをクリア。10.5キロ、まだいける。

 第七章 落とし穴

 ところが宮の下手前、太平台温泉で急に長い平地があらわれました。しばらくすると足がいきなり痙攣をおこしはじめます。まるで1時間正座してから急に走り出したかのような感覚。無理やり走ろうとして前脛骨筋を初めてつりました。なんど屈伸しても足が元の状態に戻ることはありませんでした。この山登りにはそれ相応の準備が必要ということです。
「やりきったな」とこのとき思い、これ以上無理をする事はしませんでした。
 保土ヶ谷から小田原箱根口まで55キロ、そこから10.5キロ登り、3日間で合計65.5キロのひとり駅伝は終了しました。

 今回急な思い付きではじまった箱根ひとり駅伝。ほんとうに気持ちの良いとても楽しい想い出となりました。
 何が変わったとか何を得たとか特にわかりません。

しかしながら心の底の方に「小さな自信」

のようなモノがいる気がしています。
さあ、お正月はのんびりしよっと。
 
 さて、来年の年末は芦ノ湖までいけるかなぁ。
 って、また走るのかー?